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- 2023.11.27 【開催報告】令和5年度創立100周年記念アワードを開催いたしました
最優秀賞:(高校生部門)高三紅
みなさん、こんにちは! 学生広報チーム3年の上村です!
今回は有明キャンパスで開催される大学祭「黎明祭」の1日目、2023年11月18日に開催された「令和5年度 学校法人武蔵野大学 創立100周年記念アワード」の高校生部門で最優秀賞を受賞した、世界のフードロスを0にすることを掲げて活動している「高三紅」をご紹介します。
改めてですが、2024年に学校法人武蔵野大学は100周年を迎えます。「令和5年度 学校法人武蔵野大学創立100周年記念アワード」は、この大きな節目に「『世界の幸せをカタチにする。』ため、私たちにできる事」をテーマに、学生・生徒・園児の皆さんの活動を募集し、表彰する学校の枠を超えた取り組みとして開催されました。33団体から応募があり、見事審査を通過した22団体が黎明祭で活動報発表を行い、受賞団体が決定しました。
「高三紅」がフードロス0に取り組んだキッカケ
武蔵野大学高等学校3年生チームの「高三紅」は、世界のフードロスを0にして、捨てられる食料を本当に困っている人に届ける事で世界の幸せをカタチにしようと活動しています。
そんな高三紅が結成したキッカケは、大学進学が周囲に比べて早く決まったことだったそうです。
3人は「隣でクラスメイトが受験勉強を頑張っているなら!」と積極的に日直の仕事のお手伝いや掃除当番を変わるなどみんなに貢献できることを探していました。その時に、担任の北村先生から100周年アワードに挑戦してみないかと声をかけられて高三紅が結成されました。
100周年アワードに挑戦するにあたり、Well-beingの研究事例を調べ「健康で格差が無く利他的な人」は幸せになれるという事を知り、フードロス削減に取り組み必要な人に再分配されることで「世界の幸せをカタチにする。」事が出来るのではないかと考えたそうです。
100周年アワードを通して、周りが動き始めた!
まず、身近なところからフードロスをなくそうと思い、クラスメイトに呼びかけようとしましたが、みんなは受験真っ最中。忙しい中で「各自、家でフードロスを意識してください」と呼び掛けても意識を変える事は難しいと感じました。
それなら、学校の仕組みを変える事で、解決できないかと3人で議論し、食堂に着目。食堂では、1日25Kgの食べ物が廃棄されているそうで、この課題にチャレンジしようと決意しました。
調査をしてみると、食堂で廃棄されている9割が提供されずに余った「仕込み残り」という事が分かりました。
そして、そこから3つの解決策を考えました。
1つ目は、食べ残しを減らす方法。多くの人は食堂でご飯を少なめにできるという事を知らないため、それを周知すればいいのではないかと考えました。
2つ目は、食堂で人気のから揚げ丼の残りのから揚げを冷蔵庫で保存し、放課後に4個200円で販売する方法。実際に校内アンケートで、導入したら買ってくれるかという調査を行ったところ、8割が買ってくれると回答してくれたそうです。
3つ目は、予約制の「QRオーダー」です。予約制を導入する事で、1週間の平均値と中央値を可視化し、曜日ごとに作る量を調整するという方法です。もし仮に売り切れてしまっても校内にあるコンビニでお昼を調達できるそうです。こちらも導入に関するアンケートを行ったところ、8割の賛成があったため、導入してもよいアイデアなのではないかと考えました。
高三紅はこれらのアイデアを食堂の方々に提案しましたが、実際にやるとなると衛生面の問題や、食堂の職員さんに新しいやり方を覚えてもらう負担、生徒のニーズが本当にあるのかなど、様々な人の立場を考慮すると、実証実験に移すことができずにいました。
しかし、今回のアワードを受賞したことをきっかけに校長先生が食堂との関係を取り持ってくださり、これからさらに本格的な実証実験を行えるようになりました。
現在は、食堂で1日に廃棄される25kgの食料品の課題を解決するために、食堂の方とのヒアリングや生徒のニーズ調査を重ね、予約制の「QRオーダー」を導入し、様々な実践的な提案と仮説検証に向けて準備をしているそうです。
「利他的な人が増えたら、社会の幸せが増えるのでは」
最後に、高三紅はフードロス削減以外にも、”もう一つの目的”があるんですと語ってくれました。
「私たちと身近にいる人が、社会で起きている問題にもっと関心を持ってきてくれるきっかけになったら嬉しいと考えています。この活動について、友達やクラスメイトが応援してくれています。そんな風に色々な人が社会問題に目を向けて、取り組んでいく事ができたら、世界はきっと変わると思いました。利他的に物事を考えることの重要性を学び、沢山の人がみんなの幸せを願って行動したら、素晴らしいミライに変化していくと思っています。」
高三紅の取り組みはいかがだったでしょうか!?
今回取材させていただいて、高三紅組(高校のクラス)への想いに驚きました!
受験が周囲より早く終わり、まだ受験を控えている子のためサポートできることは全部やるという雰囲気や、どうしてそんなに頑張れるのかを聞いた時に、真っ先にみんなが頑張っているのに自分だけ怠けるのは嫌だという想いをストレートに話してくれた所から、たとえ行っている活動が違っていても「みんなで頑張る期間」として時間を捉え、活動しているところに感動しました、、、
みなさんも、高三紅の今後の活動に注目してみてください!
※学年、肩書は取材当時(2023年12月)のものです
執筆 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部3年生 上村 昴
【学生広報チームについて】
学生広報チームは2023年9月に活動を開始しました。創立100周年事業プロジェクトの取材を行い、武蔵野大学だけでなく、学校法人武蔵野大学の中学校や高等学校の生徒や地域の方々にも武蔵野大学や100周年事業の魅力を発信できるように今後も活動していきます。