2023年度 100周年記念コンテストの優秀団体(助成金対象団体)が決定しました
2023年度学校法人武蔵野大学100周年記念コンテストについて、34団体(参加総勢約730名)の応募がありました。
厳正なる審査の結果、以下8団体が優秀団体として選出されました。今回選出された8団体については、助成金として1団体5万円の補助を行います。
【受賞団体①】MURP (代表者所属 大学)
【活動概要】
□活動について
私たちMURPは世代や地域の壁を飛び越えて、様々な人と人を団結させていきたいという想いに共感したメンバーで結成された、地域ボランティアを行うNPO団体(任意)です。
縁日を模した子供向けのプレイランドイベントを行う他、地域住民が楽しく集い親睦を深めることを図るために、様々な世代に焦点を当てたイベント活動を行うことで、多世代交流の促進を目指しています。
本団体が活動を続ける意義は地域を盛り上げること、地域の方に喜んでもらうこと、地域の人と人がつながっていくことです。また、活動に参加する団体所属員が成長できる機会となるよう、主体性を大切にしながらイベントの開催、団体運営を行っています。
□団体ができるまで
2022年9月に行われたカラフル公園夏祭りで、社会福祉学科渡邉浩文ゼミの学生を中心とした若者が「行事を通じて人と人、人と地域を繋ぎたい」という想いの下、活動を行いました。活動の後に「一度限りの活動ではその想いは叶わないのではいか」と考え、以降も地域を盛り上げながら住民同士の距離を縮めていく手助けをする活動を継続的に行っていくことを決め団体を結成しました。
【受賞団体②】ACE (Ariake Communication/Children English club) (代表者所属 大学)
【活動概要】
子どもに楽しみながら異文化について知ってもらい、英語への抵抗感を減らす事を目的として活動しています。活動を通して子どもたちに新たな視野を持ってもらいたいという想いがあります。
具体的には 月1回、無印良品東京有明のこども食堂で英語ビンゴゲームや季節にそった工作、自分とは異なる国や地域の文化について学ぶワークショップを行なっています。また、昨年度は、有明子ども園の年長組の生徒さん達を対象に、国旗神経衰弱や英語の歌を用いたゲームなど、英語の音と文字を意識しながらオリエンテーションを行ってきました。
活動の度に振り返りを行い、親御さんや子どもたち、施設の担当者様からのフィードバックも活かしながら、より良い活動ができるようにしています。私達自身も一緒に学び、子どもたちからも刺激をもらっています。
顧問の神吉 宇一教授のゼミの先輩方がやっていたこども食堂から派生して一から築き上げてきた同好会です。このつながりを持続的に次世代へと引き続けていくことが出来たらと考えています。活動に関わってくださる方々と一緒にその輪を広げて、世界の幸せをカタチにすることに貢献するため、今後もメンバーと共に活動していきます。
【受賞団体③】武蔵野大学 子育て支援室 (代表者所属 大学)
【活動概要】
子育て支援室は、武蔵野キャンパス4号館2階で開室。子ども、保護者、学生、教員がともに交流し育ちあう活動を通して、ESD(人、もの、自然を大切に、持続可能な社会の創り手を育む教育)、SDGs4.2(質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育)の実施を目指しています。地域の0~3歳児と保護者対象の「なないろひろば」とインクルーシブ活動「のびのびひろば」を計画しています。
子どもたち、保護者の方々の幸せを願い、いつ、どんな活動をするか計画し、HPや公式LINE、SNS、チラシで広報。開室の準備をし、年間10回ほど子どもと保護者を迎えます。9:30~12:00の開室時間で自由に入退出でき、学生、子ども、保護者それぞれのかかわりが見られます。開室後には、その日の企画を振り返り、反省、保護者へのアンケートを基に次回の運営の改善案を考えています。
今年度は卒業生の講師との絵本のワークショップ、水遊びや季節の制作なども計画しています。保護者からは、子どもと学生のかかわりの中からお子様の新たな一面、成長を見つけた、次回も楽しみです! との声を頂いています。このような喜びの声を大切に、保護者と共に子どもの成長、幸せをカタチに出来るよう最善を尽くしていきます。
【受賞団体④】大切な人を亡くした方のためのサロンin築地本願寺実行委員会 (代表者所属 大学)
【活動概要】
築地本願寺にて、大切な人を亡くした方(以下、ご遺族)のためのサロンを開催します。併せて、築地本願寺本堂にて毎月開催されているパイプオルガンコンサートへご参加いただけます。
交流会(お茶、お菓子付)の中で、アロママッサージなどを準備して、ご遺族同士の交流と癒しの時間を過ごしていただきます。
各グループ5~6人程度とし、グループ毎に1人のセラピストがファシリテーターとして対応します。
グループ毎に分かち合いをする中で、折り紙や塗り絵、コラージュなどにより各自がメッセージカードを作成し、亡くなった方へのメッセージを書いていただきます。ご希望により、持ち帰っていただくことも、企画者がお預かりすることも可能です。
さらに、築地本願寺本堂にて毎月開催されているパイプオルガンコンサートに参加された方に対して、悲嘆(グリーフ)とそのケアについての資料、築地本願寺の各種事業(よろず相談、終活サポート、グリーフサポート、合同墓、KOKOROアカデミーなど)に関する資料を配布し、より多くの方々に築地本願寺の取組みを周知します。コンサートのみに参加された方も、メッセージカードに亡くなった方へのメッセージを書くことができるようにします。
サロンの準備、運営は武蔵野大学人間社会研究科中島 聡美ゼミのゼミ生が中心となって実施します。
(詳細は後日広報しますので、築地本願寺へのお問い合わせはお控えください)
【受賞団体⑤】学生団体にわとり (代表者所属 大学)
【活動概要】
私たちは武蔵野大学環境システム学科2年生の6人で運営している自主プロジェクトチームです。自分たちの適正を見つけ、成長するためにチームを結成しました。
サステナビリティな活動に興味を持ち、さまざまなことに継続的に挑戦し、メンバー全員のスキルアップを図りたいと思っております。そのために短期的なプロジェクトを複数運営し、マニュアルを作成します。その後興味のある学生に譲渡することで、武蔵野大学の学生が気軽にサステナビリティに関するプロジェクトを行える環境を作りたいと思っております。また、他の学生に譲渡することで大学生の限られた期間に止まらず、継続的な活動をするプロジェクトにすることができます。
具体的に取り組んでいるプロジェクトは、①ごみ拾いさんぽ ②2nd Clothes の2つです。1つ目はサステナビリティ学科の白井 信雄教授に指導を受けています。ゴミ拾い散歩の目的は、江東区内を散歩しながらゴミ拾いをすることを通して、コミュニティの形成、地域活性化を行うことです。環境に配慮したアプリとして、ピリカを活用しユーザーを増やします。このイベントに参加することで、環境アクションへの第一歩を踏み出すきっかけを作り、運動不足解消も魅力の一つとして発信します。
2つ目の2nd Clothesは、サステナビリティ学科の高橋 和枝教授と鈴木 菜央准教授の指導を受け、行っています。2021年から、高橋ゼミと明石 修ゼミで運営していた取り組みでしたが、今年から運営していた学生が卒業し、プロジェクトが終了するところを引き継ぎました。ファストファッションに関する学生の意識の低さを感じたため、環境に対する行動の1歩を踏み出し安い場所の提供と、システムの効率化に取り組んでいます。現在は、データサイエンス学科のBohPJというサークルの協力のもと、利用者にフィードバックが届くシステムを構築中です。
活動する上で、大切にしている事は、学業を優先しメリハリのある活動にすることです。MTGと作業をする日を分け、業務にすぐに取り書かれるように工夫しています。また、夜23時以降は活動しない、などと始動時にルールを全員で設けて遵守しています。
【受賞団体⑥】ろーからぼとくしま (代表者所属 大学)
【活動概要】
徳島県と都市部の懸け橋となるべく、活動している大学生です。
毎週徳島県に足を運び、地方と都会、若者と大人、学生と地域の人々が交流できる環境を作るべく、コワーキングスペース「エウレカ」を運営しており、徳島県の地域活性化に取り組んでいます。
エウレカは、地域の人々と学生、また外から来た人々が自由に出入りでき、挑戦と交流ができる空間です。徳島の活動的な大人や面白い場所を知ってもらうことで、大学卒業後に徳島から出て行ってしまう学生に起業や県内で就職など、新しい選択肢を与える機会が提供しています。
また、武蔵野大学のFSも徳島県で行います。学生たちは実際に地域に訪れることで地域の課題を発見・深く理解し、武蔵野大学で得た学びと繋げ、解決策を提案して自分ごとでコトを起こす方法を学びます。また、現地の学生とも交流することで、両学生ともに刺激になるプログラムになります。
私たちの活動では、地域と外部の視線を大切にしています。地域の視点だけでなく、外部からの視点も取り入れることで、より多角的な理解と新たな価値の創出が可能となります。これらの活動を通じて、私たちは地域と都市、大人と学生が共に学び、成長できる社会の実現に向けて、日々努力を続けています。
【受賞団体⑦】日本語コミュニケーション学科神吉ゼミ (代表者所属 大学)
【活動概要】
「社会的課題を解決するために地域社会のコミュニケーションデザインを行う。」というのがゼミのコンセプトです。活動キーワードは、ことば、コミュニケーション、対話、多文化、多様性、共生などです。
①江東区多文化共生プロジェクト
住民団体「みんなで多文化交流in大島」と協力したlanguage exchange活動と、多言語で防災を考えるワークショップの企画に取り組んでいます。
②墨東特別支援学校プロジェクト
2020年からういちゼミで取り組んでいます。特支の子どもたちの社会参加の機会を増やすために、年に2回、校外学習の企画を立て、うち1回は有明キャンパスに来てもいます。
③食の多様性プロジェクト
食の多様性について考えるきっかけを生み出すプロジェクトで、2021年から取り組んでいます。昨年度は、SDGs・食の多様性・循環・社会福祉を組み合わせて学内イベントを行いました。
④アートパラ深川への協力
障がい者アートの市民芸術祭であるアートパラ深川で、2020年から学生たちがアート鑑賞のワークショップを行っています。
⑤江東区住民インタビュープロジェクト
江東区の住民インタビューを行い、その記事をまとめて配布・配信する取り組みを2023年度から始めています。
https://www.instagram.com/u1semi/?hl=ja
【受賞団体⑧】小川ゼミ4年 (代表者所属 大学)
【活動概要】
活動名「千羽鶴をつくろう」
□動機
世界では戦争、紛争が起こっていたり、学校に通えない子どもたちがいたりと、私たちが経験したことのない悲しみや苦しみを感じている子どもたちがいます。
そこで私たちは、武蔵野大学の建学の精神である四弘誓願を基盤とし、世界のしあわせを考える活動をしたいと思いました。
幼児期から世界に目を向けることが世界のしあわせに繋がると考えた為、附属幼稚園年長児と共に、千羽鶴作成を通して世界のしあわせに関心を持つきっかけを作りたいと考えました。
□活動内容
①園に行き、子どもたちに今世界で起こっていることを共有し、千羽鶴について伝える
②子どもたちと世界に目を向けたコミュニケーションをとり、一緒にできることを考える(鶴の折り方を教える場を設ける。)
③週に2、3回園に赴き一緒に鶴を折りながら完成を目指す
④子どもたちがイメージする千羽鶴を作る(色、配色等)
□大切にしたいこと
幼児教育学科で子どもの主体性を大切にした保育の重要性を学んできました。
今回の活動においても、大学生主導ではなく子どもの主体性を引き出しながら「世界のお友達にみんなの気持ちを届けよう」を合言葉に、一緒に活動します。
今回選出されなかった団体についても、素晴らしい取り組みが数多くありました。
本番のアワードに向けて、ぜひ活動を活性化していただき、更なる活躍を期待しています。